2007年10月09日
流れを変えられる選手を−日本体育大学−

総合第3位
第1区(8.0km) 森 賢大 23分13秒(区間4位) 4位
第2区(5.8km) 出口 和也 16分22秒(区間1位) 1位
第3区(8.5km) 野口 拓也 25分32秒(区間9位) 4位
第4区(6.5km) 野口 功太 18分40秒(区間2位) 3位
第5区(5.0km) 永井 大降 14分49秒(区間4位) 3位
第6区(10.2km) 北村 聡 29分40秒(区間3位) 3位
「苦戦するのでは」という下馬評を覆し、見事3位入賞を果たした日体大。
毎年上位に入っているが、今までは、誰かの失敗をエースが尻拭いをする、といったような凸凹な継走だった。今年は1区から常に上位争いに加わり、久しぶりに駅伝らしい駅伝をすることができた。
そんな立役者は、なんといってもルーキーの出口選手だろう。
4年ぶりに先頭を走る日体大を演出した。
【レース展開】
1区は今年一皮剥けたという森選手。良い流れを作り出し、区間順位・タイム以上に強さを見せた走りだった。先月の日体大記録会10000mでは悪条件の中、29分25秒で学生トップ。去年から力はあったが、最近になり準エースとして一回り大きくなった印象。北村選手が抜ける来年からは本当のエースとしてチームを引っ張っていかなければならないため、この3ヶ月でさらに大きくなって欲しい。
2区はルーキーの出口選手。
夏から急に力をつけてきた。8月のハーフでも北村選手に次ぐチーム2番目に入るなど、強さを見せた。しかし、1年生で夏に頑張り過ぎると、秋に疲れが抜けず反動で調子が落ちることがよくある。
そんな不安もどこへやら、切れのある素晴らしい走りだった。
高校時代は1500m中心に取り組んでいた中距離選手だが、大きく化けた。
1年生、そして元中距離選手であるがゆえ、まだ走りの貯めが少ないはず。未来のエース候補として無理をさせずにじっくり使っていきたい。
3区も1年生の野口(拓)選手。
いきなりエース区間に抜擢。おっかなびっくり走っていたというか、まだまだ線が細い感じがした。これからといったところだろう。他校のスーパーエースが集うこの区間で、十分責任を果たした。松岡選手、宇賀地選手らに凄いペースで抜かれていく中、大きく崩れなかったところは評価できる。次に繋げたい。
4区は野口(功)選手。
テレビに映ることは殆どなかったが、前との差を詰め良い仕事をした。
野口選手あたりがさらに成長を遂げ、柱になることが今の日体に求められていると思う。1年生に経験を積ませるなどの意図はあっただろが、本来ならば、彼は3区を任されているような人材だろう。高校時代に実績のある選手がこぞって入学した現3年生だが、まだ先輩におんぶ抱っこという形でそれに見合った活躍を見せていない。今年の日体大が本当に上位を狙っていく為には、1年生でも北村選手でもなく、3年生の奮起が必要だと思っている。
5区は永井選手。
区間4位と好走したが、東海と駒澤は共に区間賞で前と離されてしまった。野口選手と同じく、永井選手もこんなポジションにいるべき選手ではない。高校時代の実績からすると納得できるものではないだろう。来年はチームを背負う存在として頑張って欲しい。
6区北村選手。
四天王の中で唯一のアンカー。最後にダニエル選手に離されてしまったが、期待にそぐわない走りをみせた。今更ながら安定感は群を抜いている。
毎回、想定している順位より後ろで襷を貰っていたが、今回は予想以上の位置だったのではないか。
ちなみに北村選手は3年間アンカーで、全て区間3位。
そして、3年連続で駒澤を抜いています(笑)
【考察】
今回は良い流れにのって、3区以外の5人が区間4位以内と、駅伝をすることができた。前の投稿でも触れたが、言い方は荒いが、
良い流れでくれば良い走りができ、悪い流れでくれば悪い走りになってしまうものだ。今年の日体は強い!とはまだ言い切れない。悪い流れできたときに、その流れを変えられえる選手が今の日体は北村選手(と森選手)だけ。
もし1区で出遅れていたら、後手後手に回りエースが尻拭いをするような、いつもの駅伝になってしまった可能性は大きい。まだまだ今季に楽観視はできない。
別府監督も今年にだいぶ危機感を感じているようで、「北村以外の選手はもっと自立して欲しい」とことあるごとに言っている。
そんな選手が育ってきたか、それはまだ判断できないだろう。
とはいえ、
上手く流れに乗れれば勝負できることが分かったのは収穫か。
今年はなんとしても前で前でレースを進めたい。
【全日本の展望】
出雲−全日本
04年 5位−6位
05年 3位−5位
06年 4位−6位
07年 3位−?位
ここ3年、出雲の順位を全日本では下回っている。
また、04年は3区四辻選手、05年は2区石谷選手、06年は1区鷲見選手と、ここ近年ではブレーキのおかげで、前半で一度10位前後まで落としてしまっている。
去年まで北村選手と保科選手の2人、流れを変えられる選手がいたが、今年は(今のところ)北村選手のみ。他校も強くなってきているので、前半の出遅れはなんとしても避けたい。
北村選手を8区に置ければ、日体大の自信の表れと見ることができるが、現実的にないだろう。今年も2区か。シードは絶対取りたいだろうから、8区には2番手の森選手か。そうなると、1・4区の重要区間を北村・森選手以外で担うこととなる。2人以外の選手がどれだけやれるか、自立できるか。
今年の日体大を評価するのはここからだろう。
まずは10月20日の日体大記録会(おそらく主力は10000m)で力を見せたい。










